文章は、なるべくシンプルに整理して書いてください。
軸となる文が「(何が)(何に)(何をしたのか)」というふうに
シンプルであると、自分の言いたいことが明確になります。
例えば下の文章は、言いたいことが整理されていないので、読みにくいです。
で、結局何が言いたいの?って感じですね。
確かに日本を今以上に発展させるには、技術力や経済力などさまざまな要素が必要となる。
現にそのようなものによって、今までの日本は先進国として世界のトップに立ち続けた。
しかし、そのような高度な技術力や経済力がかつての日本で生まれたことにも、
根底には私たち一人ひとりが幼いころから受けている教育が関係しているのではないか。
1.「確かに」「現に」「しかし」という、意味不明のつなぎ語はいりません。
これらがあるせいで、文章が理解しにくくなっています。
しかも前の文と後の文が逆説でもないのに「しかし」を使うと
いっそう話をややこしくします。
2.どうやらこの文章は、「教育」によって「技術力と経済力」が生まれ、
それが「日本の発展をもたらした」ということが主題のようなので、
「さまざまな要素」と付け加えると論点がぼやけてしまいます。
3.「教育が関係しているのではないか」という遠まわしな表現は
読者の頭にすんなり入ってこないのでやめてください。
こういう表現は、大学の論文でしか使わないでください。
4.「今以上に発展させる」とはどういう意味でしょうか。
「発展」という言葉の使い方が間違っています。
「発展」はそもそも現状よりも進歩することです。
もうすでに世界のトップに立っている日本に使うべき言葉ではありません。
書くとしたら「今後も発展を継続する」とするべきです。
この文章を読んだとき、私は「ああ、この作者は言いたいことが自分でもはっきりしてないんだな」と思いました。
このように改善したら、ずっと読みやすくなります。
↓↓↓
日本は今まで技術と経済力によって世界のトップに立ち続けてきたが、
それは教育の成果である。
これからも日本を支えてくれるのは技術力と経済力だから
教育には十分意を用いるべきである。
小説であろうと、論文であろうと、メルマガであろうと、ブログの日記であろうと
文章はわかりやすく書かないと、読む人にストレスを与えるだけです。
少しでも読みにくいと感じたら、よっぽどのファンでない限り
最後まで読んでくれません。
なにがどうしたという、主軸をまずはっきりさせてください。
そして、余計な修飾やまわりくどい表現はやめてください。
今回はそれだけです!
一度書いた文章を見直して、何度でも書き直しましょう!